ー新築と中古、買うならどっち?それぞれのメリットと決断ポイントー
マイホーム購入を検討するとき、悩みやすい点に新築・中古問題があります。従来の日本は、家を買う=新築を建てるという「新築神話」が根強い国でした。
しかし、昨今の空き家問題やリフォーム・リノベーションの人気に乗じて、中古住宅の魅力も高まっています。家を購入するのは、人生のなかでも一大事です。
本記事では、新築住宅と中古住宅のそれぞれのメリットを解説し、迷ったときに決断するためのポイントを紹介します。後悔しないマイホーム購入になるよう、参考にしてください。
新築のメリット3選
新築住宅を購入するメリットは、以下のような点です。
・設備が新しい
・維持費が抑えられる
・住宅ローン控除などの税優遇措置がある
それぞれ詳しく見てみましょう。
1.設備が新しい
まず、新築住宅のメリットとして挙げられるのが、設備の新しさです。たとえば、オートバスやウォシュレット付きトイレなどは今や標準装備となっています。
特に水回りは誰も使用したことがない新品であるという点にメリットを感じる人は多いでしょう。
2.維持費が抑えられる
気密性や省エネ対策が施された新築住宅は、光熱費などの維持費が抑えられる可能性があります。また、新しい設備は故障しにくいため、しばらく修繕費用もかかりません。
さらに、新築住宅には瑕疵担保責任の権利があります。瑕疵担保責任とは、柱や壁、排水管などに不備があった場合、販売した事業者が10年間保証するという制度です。もしも、新築住宅に欠陥があっても保証があることは、中古住宅と違うメリットといえます。
3.住宅ローン控除などの税優遇措置がある
新築住宅の場合、住宅ローン控除や不動産取得税の軽減措置など、中古住宅よりも手厚い税制優遇措置があります。住宅ローン控除に関していえば、新築の場合、13年間の控除期間があるのに対して、中古の場合は10年間です。
ただし、2024年以降、新築であっても省エネ基準に対応していない住宅は住宅ローン控除の対象外となりました。住宅に関する税制は年々変化します。最新の情報を確認することが大切です。
中古のメリット3選
中古住宅を購入する主なメリットは、以下の3つです。
・購入価格が抑えられる
・近隣住民や環境を確認できる
・リフォームやリノベーションを楽しめる
それぞれを詳しく見てみましょう。
1.購入価格が抑えられる
中古住宅の一番のメリットは、価格の安さです。新築の場合、純粋な物件価格以外に広告費や販売業者の利益が上乗せされ、2割ほど価格が上がると言われています。中古の場合は、その分の価格が抑えられるというわけです。
2.近隣住民や環境を確認できる
売主がもともと住んでいた物件の場合、近隣住民の様子や住み心地などの確認ができます。引っ越したあとで、近隣住民とトラブルになるということも少なくありません。購入前に不安材料を払拭できるのはメリットといえるでしょう。
3.リフォームやリノベーションを楽しめる
DIYブームの影響もあって、あえて中古住宅を安く購入し、自分好みのリフォームやリノベーションを楽しむ人も増えています。住みながら徐々に居心地の良い環境に完成させていく過程で、より家に対して愛着がわくというメリットも。
新築と中古で迷ったときの決断ポイント
新築と中古、どちらもメリットがあり、大きな買い物がゆえに迷ってしまうという人も多いでしょう。決断するために確認したいポイントは以下のことです。
・住宅に求める優先順位は何か
・物件価格だけでなくランニングコストはどれくらい予想されるか
・耐震基準は満たしているか
やはり、もっとも重要なことは住宅に求める優先順位を決めること。たとえば、インドア派で在宅で過ごす時間が長い人は機能性に優れた新築がいいでしょう。逆に共働きでほとんど家で過ごさないという人は立地条件から中古住宅を選んでもよいでしょう。
生活スタイルや家族構成、年齢などに応じても、優先度は変化します。しっかり家族で検討して、後悔のないマイホームにしましょう。
まとめ
新築のメリットは、最新設備や維持費軽減、優遇税制を受けやすい点です。逆に、中古は、物件自体の価格の安さや周辺環境を確認できる点などがメリットといえます。
簡単には買い替えられないからこそ迷うマイホームですが、優先順位を明確にしたうえでランニングコストや耐震性など譲れない機能を確認することが失敗しにくい秘訣です。
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2024.05.17