知っておくと得する外壁塗装の種類と外壁塗装を施す目的とは
外壁の塗装は、その建築物の印象を大きく左右するものですが、
ただ家や建物を美しく見せるだけのものではありません。
建築物そのものを守り、機能性や安全性を高めてくれるという目的も持っています。
また、耐用年数に応じて適切なメンテナンスを心がけることで、
建物の外壁をしっかりと長持ちさせてくれるのが外壁塗装です。
外壁塗装の目的
外壁塗装とは、その名の通り、家や建物の外壁を塗装することです。
新築時にはもちろんのこと、耐用年数に応じたリフォームとして外壁の塗装をやり直すこともあります。
では、外壁塗装をする目的やメリットとは、どんなことでしょうか。
1.下地を守る
外壁には「下地」と呼ばれる工事が施されていますが、
この下地が雨風によって傷ついてしまうと、当然ながら家は大きなダメージを受けてしまいます。
様々な種類の塗料を使い、下地を塗装することで下地そのものを保護し、
その機能性を保持できるのが、外壁塗装の最大のメリットです。
2.外壁を長持ちさせる
下地を保護することは、外壁を長持ちさせることにもつながり、
ひいては外壁の寿命を延ばすことにもなります。
外壁を長持ちさせることができれば、結果的には建物自体を長持ちさせることにもつながるのです。
3.防水効果を高める
外壁は常に雨風にさらされているため、特に下地の防水性は、重要な意味を持つものです。
塗装することで下地を守り、外壁そのものの防水性を高めることができます。
外壁塗装のリフォーム
外壁や屋根は残念ながら、年月の経過とともに劣化してしまいます。
塗装の状況に応じて、外壁塗装をリフォームすることで、
また美しい外壁を取り戻すことも可能です。
1.耐用年数
外壁塗装にも耐用年数があります。
塗装に使用される素材や塗料にもよりますが、新築の場合であれば、
おおよそ8年から10年前後が外壁塗装のリフォームを考えるタイミングです。
2.見た目の劣化
ひび割れ(クラック)や汚れの付着など、外壁に目立つ劣化が見られる時には、
リフォームを検討するタイミングです。
紫外線や雨風の影響により、剥がれてしまった塗料が外壁表面につく現象が起きたり、
雨漏りが発生しているような時には、耐用年数に関係なくリフォームが必要です。
3.カビやコケの繁殖
外壁に付着している汚れが、簡単に落とせないカビやコケの繁殖によるものの場合も、
外壁塗装のリフォームを検討する必要があります。
カビやコケは繁殖力が強く、簡単に落とせないことがほとんどです。
外壁塗装の種類
外壁塗装と一口で言っても、塗装に使用される塗料にはいくつもの種類があり、
どんな塗料を選ぶかが、外壁塗装の種類を決めるということになります。
それぞれにおいて耐用年数や特徴があるため、
自分の家や建物にあった外壁塗装を選ぶことが大事です。
1.アクリルやウレタン
比較的価格が安いことがメリットですが、
その分少々耐久性が低くなり、耐用年数はおおよそ3年から5年程度です。
2.シリコン
耐久性と費用のバランスが良く、高いコスパを誇るのがシリコン塗料のいい点です。
耐用年数も約7年から15年程度と長く、透湿性に優れていることから、
結露が発生しにくい塗料でもあります。
3.フッ素
耐熱性や耐寒性が高く、どんな気候にも順応できるため、
耐用年数もおおよそ12年から20年程度と比較的長いことが特徴です。
耐久性に優れ耐用年数も長いことから、費用が高いことがデメリットですが、
メンテナンスに手間を取られないため、人気を集めています。
4.光触媒
酸化チタンと呼ばれる顔料が、紫外線と化学反応を起こすことで、
外壁表面に付着した汚れを分解してくれることが特徴です。
紫外線や雨水が外壁に当たることが必要不可欠であり、
高い機能性を誇ることから費用が高くなります。
まとめ
外壁塗装は、外壁を守るだけではなく結果的に建物そのものを守り、寿命を長くしてくれるものです。
だからこそ、常に状況を把握し、こまめなお手入れを心がけることが何よりも大きな意味を持ちます。
適切なメンテナンスをすることで、美しい建物を保持できるだけではなく、
機能性や安全性も向上させてくれるのです。
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2021.08.13