建具リフォームは比較的手軽にできるため、きっかけがあれば実施する人が多いです。
しかし安易な建具リフォームは安全性や生活環境の悪化を引き起こすリスクがあります。
そこで今回は建具リフォームを失敗しないためのポイントを紹介します。
リフォームの目的に合った建具を選ぶ
建具リフォームの費用の多くを占めるのは新しく導入する建具の代金です。
建具の種類にもよりますが、全体の費用のおよそ30%ほどになります。
そのため建具の選び方次第では費用が予想以上に膨らむため、
思い描いたリフォームができません。
費用が高額になる理由は建具の価格に大きな開きがあるためです。
安いタイプであれば5万円程度ほどで済みますが、
ものによっては40万円を超えるものもあります。
一般的に複雑な機構を持つ建具や、用いる材質が高価なものだと値段が跳ね上がります。
リビングやキッチンの内装の格式を建具で上げたい場合や、
利便性を向上させる目的で建具をリフォームする場合は
高価な物を選び過ぎないよう注意しましょう。
また建具の種類を違うものに交換する場合は大規模な工事が必要になります。
費用がかさむので気をつけてください。
通気性を確保する
玄関の建具をリフォームする場合に多い失敗が通気性を失くしてしまうことです。
玄関建具のリフォームでドアを交換する場合はセキュリティを重要視する傾向があります。
リフォーム会社としても防犯について気にするお客様に相談されれば
安全性の高い製品を紹介するでしょう。
安全性を優先して通気性の悪いドアを選ぶと玄関の空気が流れなくなるため、
靴や下駄箱にしみついた嫌なニオイが玄関に充満します。
玄関のすぐ隣にトイレがあればよりニオイは強くなるでしょう。
お客様を迎える玄関が臭くては失礼です。
玄関周辺の建具をリフォームする場合は、通気性がどうなるかも業者とよく話し合ってください。
高い安全性を確保したまま通気性の問題もクリアしてくれるおすすめのドアは「採風ドア」です。
大手からも製品がリリースされています。
あるリシェント玄関ドアは中央に縦長の採風部分が設置されています。
開口部に網戸が設置されているため虫の侵入を防ぎます。
外気を取り入れやすいよう開口部の幅はそれなりにありますが、
格子が設置されているため防犯上のリスクはありません。
採風ドアの設置にかかる時間は従来のものと、それほど変わりません。
1日で取り付け工事は完了し、工事費用はおおよそ5万円~10万円程度です。
安全性を第一に考える
部屋を和式から洋式にリフォームする場合、同時に建具も替えるのが一般的です。
しかし場所によっては引き戸を外開きの扉にリフォームすると
廊下を歩く人の安全を大きく損なう可能性があります。
例えば階段を上がってすぐの部屋の扉が外開きだと
通行人に扉が当たって階段を転げ落ちることも考えられます。
またトイレの建具を内開きにリフォームすると
トイレで人が倒れた場合に扉を開けられなくなります。
現在の主流は外開きなため、内開きによるトラブルは減りましたが、
構造上の都合で内開きを考えるケースもあるでしょうから気を付けてください。
衝突事故を起こさない配慮も必要です。
玄関からリビングやキッチンにつながる扉は
中央付近を透明もしくは半透明にして向こう側を見えるようにリフォームしましょう。
向こうからやってくる人影が見えれば
勢いよくドアを開けて相手にケガさせることが無くなります。
まとめ
建具のリフォームは思っている以上に毎日の生活を大きく左右します。
予算に問題が無くても安易にゴーサインを出さずに
安全性や通気性が問題ないか検討してください。
建具リフォームで優先すべきことは住環境の改善です。
リフォーム会社とよく相談して満足できる住環境を建具リフォームで手に入れましょう。