内装の壁紙は直接外気に触れるわけではないので外壁に比べると老朽しにくいのですが、
住宅を長持ちさせるためにはリフォームが必要です。
いつの間にか傷んでいた…なんてこともあるので、
キッチンやトイレ、リビングや寝室などクロスのある部屋はチェックを怠れません。
クロスの種類
クロスには、量産タイプと一般品の2種類あります。
量産タイプは、塩化ビニール樹脂が使われていることが多く、
割合は全体の90パーセント以上を占めています。
最大の魅力は費用です。
安さを重視する人は量産タイプを選ぶと良いでしょう。
安いから品質が悪いということもなく、
素材もわりとしっかりしているし、デザインのバリエーションも豊富です。
さまざまなデザインから自分好み、
部屋のイメージに合った商品をピックアップする楽しみがあります。
デメリットをあげるとしたら、通気性が良くないことでしょうか。
また、グレードの高い商品に比べるとチープに見えてしまうこともあります。
一般品は天然の原料が使用されていて、高級感があります。
また、通気性の面でも量産タイプより優れています。
イメージに合わせて選ぶ
壁紙は部屋のイメージや条件に適した素材を選びましょう。
ホワイトはクリーンで清潔感のある印象に、ブルーは爽やかで涼しげなイメージです。
アイボリーは上品で柔らかい、グレーは落ち着いた印象を与えます。
ソファーやテーブル、照明のイメージに合わせることも大切です。
しっくり馴染むデザインを選択しましょう。
また、トイレやキッチンのクロスは、汚れにくい素材選びが基本です。
汚れがつきにくいだけでなく、お手入れもしやすくクロス自体長持ちします。
抗菌、消臭なども確認しておくと良いでしょう。
クロス選びで気をつけたいのが、イメージと違ったという失敗です。
特に柄物は、実際に合わせてみると部屋に合っていなかったという例もあります。
そしてもう１つ、狭めの部屋に大きな柄を選ぶという失敗例です。
部屋が余計に狭く見えてしまうこともあります。
壁紙のリフォームはこの期間までにおこなわなければならないという決まりはありません。
ただ、張り替えることで、お部屋で気持ち良く過ごせます。
居心地の良い空間を作るためにも、定期的にリフォームをしましょう。
クロス張り替えの費用
クロス張り替えの費用は種類と規模で差があります。
量産タイプの場合は1平方メートルで800円から1,200円程度で、
6畳で45,000円程度、8畳で54,000円程度、10畳で64,000円程度が相場になります。
一般品は1,000円から1,500円程度で、6畳で68,000円程度、
8畳で80,000円程度、10畳で96,000円程度が相場です。
張り替えたクロスを長持ちさせるためには、部屋の空気をできるだけ良くしておきましょう。
空気が汚れていると、それがクロスに吸収され汚れやすくなります。
小まめな換気を心がけると良いでしょう。
素材に合ったお手入れも重要です。
見た感じきれいに見えたとしても、実際に拭き取ると意外と汚れています。
定期的にお掃除をしましょう。
また、使用する洗剤にも気を使いましょう。
強い洗剤はかえってクロスを傷めてしまいます。
力の入れ過ぎにも要注意です。
破れてしまった場合は、できるだけ早く補修しましょう。
破れた部分がさらに拡大されることもあります。
余計な手間や費用がかかってしまうので要注意です。
クロス張り替えの時期は決められていませんが、
知らずのうちに老朽しているので、定期的なリフォームがおすすめです。
量産タイプと一般品があり、素材や張り替える規模によって費用が異なります。
部屋はイメージに合ったデザインを選び、水まわりは汚れにくさを考慮しましょう。