室内の雰囲気は照明で作られると言っても過言ではありません。しかし、いざ新築設計時に照明を決めようとしても、種類がたくさんあり最適な照明を選択するのに迷ってしまいますよね。
新築物件が完成したあとに後悔しないためにも、照明の種類とどのような部屋に適したものなのか知っておきましょう。本記事では、代表的な照明8種類と失敗例から照明選びのポイントを解説します。
新築で照明選びが大切な理由
照明で部屋のおしゃれさが決まります。ライティングの効果を上手に活かすと、室内をまるでホテルのラウンジのようなムーディな空間にすることも可能です。
また、生活スタイルはさまざまですが、一般的に家で過ごす大半は夜でしょう。食事をおいしくみせる照明の色調やリラックスタイムに最適な光量など、光を調整することは夜の時間を快適に過ごす一つの方法です。
新築でせっかく自分好みの住宅を建てるなら、ぜひ照明にもこだわりましょう。
照明の種類
新築に採用される照明の種類は大きく分けて以下の8つです。
・シーリングライト
・ペンダントライト
・ダウンライト
・スポットライト
・間接照明
・ブラケットライト
・フットライト
・エクステリアライト
一つずつ詳しく見ていきましょう。
シーリングライト
天井に直接取り付けるタイプの照明です。部屋全体を明るく照らし、取り外しが手軽に行えるため、住宅で多く採用されています。調光調色が可能なタイプや、スピーカー・プロジェクターを内蔵したタイプもあり、さまざまな部屋に合わせて選択できます。
ペンダントライト
ダイニングや吹き抜けに採用されることが多い、天井から吊り下げるタイプの照明のことです。デザインが豊富で部屋のアクセントとして使用される場合もあります。ダクトレールを合わせて設置すると、照明の位置を調整できるので多少の模様替えには対応可能です。
ダウンライト
天井に埋め込むタイプの小型照明器具。天井がフラットにできるので、室内をすっきりした印象に見せられます。一つ一つの明るさは低めですが、複数をバランスよく配置するとメインの照明としても使用可能です。
スポットライト
光をピンポイントに当てるための照明です。壁の絵画やオブジェなどを照らして引き立てるなど、空間に立体感を作り出せます。光量が強いので、メイン照明に使う場合もあります。
間接照明
天井や壁などに光を当て反射させることで間接的に空間を照らす手法です。やわらかい光が部屋に広がり、おしゃれな空間を演出できます。光源が直接目に入ってこないので、リラックスしたい部屋に設置するのもおすすめ。
ブラケットライト
壁に設置して補助的に使用する照明。玄関先の灯りとしても人気があります。光が生み出す陰影を活かして雰囲気ある部屋を作りたい場合に有効な照明です。
フットライト
足元を照らす照明器具です。夜間、部屋の照明を落としたあとの歩行の助けになります。ベッドサイドや廊下などに設置されることが多く、人感センサー付きだとより便利です。
エクステリアライト
玄関や表札、花壇などの建物外に設置される照明です。人が通った際に点灯するセンサーライトは防犯にも効果が期待できます。
失敗例から学ぶ照明選びのポイント
よくある失敗例から、照明選びのポイントを知りましょう。新築入居後に後悔しないためにもぜひ参考にしてください。
明るさの調整ができない
インテリア性のみ重視すると必要な明るさを確保できない場合があります。しかし、実際に暮らしてみないと必要な明るさは分かりにくいもの。そのようなときは、明るさを調整できる照明器具がおすすめです。合わせて調色機能も付与されていると、気軽に部屋の雰囲気を変えられます。
スイッチが遠い
生活感を隠すためにスイッチを目につきにくい場所へ設置するという傾向が高まっています。しかし、見た目のみを優先させた結果、使い勝手が悪くなってしまうということも。リモコンで操作できる照明器具を採用したり、使用頻度の高い照明はスイッチを使いやすい場所に設置したりするなど工夫が必要です。
照明の位置が変えられない
将来的に家具の配置を変える場合、照明の位置を調整できないと不便な場合があります。模様替えやテーブルの向きなどを変えたとしても光量が取れるような設計にしましょう。ダクトレールを設置すると照明の位置を動かしやすいのでおすすめです。
まとめ
新築物件に採用される照明は8種類ほどあります。たくさんある照明タイプに迷ってしまいますが、明るさの調整範囲やスイッチの位置などに気をつけながら、それぞれの特徴を活かして快適でおしゃれなマイホームを目指しましょう。