新築一戸建てを設計する際、平屋が人気を集めています。
しかし、平屋にもデメリットはあるので、新築づくりにおいては家族で話し合いの場を持ったり、メリットデメリットを理解したうえで設計するのが安心です。
ここでは、新築・平屋のさまざまなメリットについて解説します。
バリアフリー化しやすい
若い世代が新築づくりを計画するケースは多いです。
そのため、バリアフリー住宅にあまり興味が湧かない方もいるでしょう。
しかし、いずれ訪れる老後生活を考えると、家のなかに足腰の負担になる「階段」が必要がないのはメリットです。
生活に必要な水回り設備や部屋がワンフロアにまとまっているので、動線がスムーズなうえ、バリアフリー設計もしやすく、安心して暮らせるでしょう。
なお、介護が必要になる家族のみならず、妊婦さんや小さなお子さんにとっても安全性の高い設計です。
間取りの自由度が高い
新築・平屋なら、間仕切りの位置も自由に動かせることが多いです。
家族の好みやライフスタイルに合わせて間取りを決めることができます。
たとえば、家事動線を考慮して水回りを一箇所にまとめることも可能です。
上下の移動がないので、生活動線や家事動線が効率的です。
新築2階建て住宅なら、洗濯を1階で行い、2階のベランダに干し、乾いたら2階から1階へ運ぶなど、移動の手間がかかります。
平屋なら、洗濯も洗濯干しも取り込みも、すべてが1階部分で済むので、家事動線の効率が上がります。
自然を身近に感じる
新築・平屋は屋外に出やすいのもメリットです。
窓からの景色や緑を取り込めば自然を身近に感じられる住まいになります。
リビングから延長線上にテラス（インナーテラス）を設けると、お茶や食事を楽しむことができます。
庭にすぐに出られるため、芝生を植えると子どもやペットが走り回れる空間にもなります。
また、家庭菜園やガーデニング、BBQなどの食事を屋外で楽しむことも容易にできます。
シンボルツリーを植えたり、野菜の収穫を楽しむこともできれば、家族との会話もよりいっそう弾むようになるでしょう。
さらには、地震や火災などの緊急時に容易に外に出られるので、新築・平屋は安心安全設計でもあります。
コミュニケーションがとりやすい
すべての部屋が1階にあれば、家族の気配を感じながらそれぞれの時間を楽しむことができます。
なお、各部屋へ行くために必ずリビングを通る間取り設計にしておけば、家族が自然と顔を合わせる機会が増えます。
コミュニケーションがとりやすいのもメリットのひとつになります。
2階建て住宅の場合には、帰宅したら階段を上がり、自分の部屋に直行…というコミュニケーション不足の懸念もあるでしょう。
家族とのつながりを大事にできるのも新築・平屋の魅力です。
地震や台風に強い
2階建て住宅と異なり高さがなく、安定感があるのが平屋です。
そのため、多少揺れたとしても、建物が受ける負担を最小限に抑えることができます。
メンテナンス性
新築から10〜15年の経年劣化によりメンテナンスが必要になります。もちろん、平屋でも2階建てでもメンテナンスは必要です。
しかし、平屋なら作業するための足場設置費用や塗装費用を安く抑えることが可能になるケースが多いです。
屋根や外壁の定期的な点検、修繕は必要になりますが、大掛かりな足場を組まなくても塗装や修理をすることができます。
水回り給排水管は、詰まりや劣化により水漏れが発生することも。
これが2階建て住宅なら床と天井の点検や修繕が必要になり大変です。
おわりに
もちろん、デメリットも存在します。しかし、新築・平屋のデメリットを解消できる間取り提案をする相談も可能です。
まずは、こだわりを話し合い、プロに相談することをおすすめします。
